低用量ピルは癌になりやすい?予防効果もある?|メディカルポスト

低用量ピルと癌(がん)の関係について、不安や疑問を抱えている方は少なくありません。ピルは女性ホルモンに作用する薬剤であり、その影響についてはこれまで多くの研究が行われてきました。

この記事では低用量ピルと発がんリスクの関連性について、医師監修のもとわかりやすく解説します。

低用量ピルとがんリスクの関係

低用量ピルのがんリスク

低用量ピルの服用によって、すべてのがんの発症リスクが上昇するわけではありません。

「リスクが上がるがん」と「リスクが下がるがん」があることが、研究から示されています。

たとえば、乳がんや子宮頸がんのリスクをわずかに上昇させる可能性がある一方で、卵巣がん、子宮体がん、大腸がんのリスクを低下させる効果も報告されています。

これは、ピルに含まれる女性ホルモン(エストロゲン・プロゲスチン)が、がん細胞の成長に影響を与えるためです。

以降では、リスクが上昇するがんと低下するがんについて、産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編 2023のデータを元に詳しく解説します。

参考:産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編 2023

低用量ピルがリスクを「低下させる」とされるがん

低用量ピルがリスクを低下させるがん

低用量ピルの服用により、発症リスクが下がるとされているがんには、卵巣がん、子宮体がん、大腸がんがあります。

卵巣がん

ピルを飲むことで排卵が抑えられて卵巣への負担が減るため、卵巣がんの予防につながると考えられています。

実際に、複数の研究で、ピル服用者の卵巣がん発症リスクが約30%低くなると示されています。また、ピルの服用期間が長いほど予防効果が高まり、服用をやめたあとも、その効果は10年以上持続します。

子宮体がん

子宮体がん(子宮内膜がん)に対しても、低用量ピルには予防効果があることが知られています。

これは、ピルに含まれるプロゲスチンという成分が、子宮内膜の過剰な増殖を抑える働きをするためです。

研究では、ピルを服用している人の子宮体がんリスクが約40%以上低くなることが報告されており、服用期間が長いほどその効果が高まると考えられています。

大腸がん

大腸がんも、低用量ピルの服用によって発症リスクがやや低くなる可能性があるとする研究があります。

詳しい理由はまだはっきりとは分かっていませんが、ホルモンの影響によって炎症を抑えたり、腸内の細胞の働きに良い変化をもたらしたりすることが関係しているのではないかと考えられています。

ただし、他のがんに比べるとこの分野の研究はまだ限られており、今後さらに詳しい検証が進められることが期待されています。

低用量ピルでリスクが「わずかに上昇する」とされるがん

低用量ピルがリスクをわずかに上昇させるがん

低用量ピルの服用により、発症リスクがわずかに上昇すると報告されているがんには、乳がんと子宮頸がんがあります。

ただし、いずれもリスクは小さく、一定の条件下に限られた場合に、わずかに影響があるとされています。

乳がん

低用量ピルを使っている間や、使用をやめた後しばらくは乳がん発症リスクがやや高くなる可能性があると報告されています。特に、長い期間ピルを使っていた場合に、この傾向が見られやすいです。

ただし、このリスク上昇はあくまで統計的な話であり、低用量ピル服用者全員の乳がんリスクが大幅に増えるわけではありません。

また、ピルの使用をやめてから数年が経つと、リスクはピルを使っていない人と同じ程度に戻ると考えられています。

子宮頸がん

長期間、低用量ピルを使用していると、子宮頸がんのリスクがやや上がる可能性があるとされています。

ただし、この子宮頸がんの一番大きな原因は「HPV(ヒトパピローマウイルス)」への感染です。HPVは主に、性行為による皮膚や粘膜の接触で感染します。そのため、ピルの服用だけで子宮頸がんのリスクが大きく左右されるわけではありません。

定期的な子宮頸がん検診を受けたり、HPVワクチンを接種したりすることで、多くの場合は予防が可能です。

厚生労働省はピル服用の有無にかかわらず、20歳以上の女性に対して、2年に1回の子宮頸がん検診を推奨しています。

がんのリスクを正しく理解するために

がんの発症には、ホルモンだけでなく、遺伝的な体質や生活習慣、ウイルス感染、環境など、さまざまな要因が関係しています。ホルモンの影響は、そのうちの一因に過ぎません。

低用量ピルの服用によってがんのリスクが上がる/下がるといった情報だけを切り取って服用を決めるのは避けましょう。

低用量ピルには避妊だけでなく、月経トラブルの改善や、PMS(月経前症候群)の緩和など、日常生活の質を高めるメリットがあります。

低用量ピルのメリットについて

低用量ピルの服用をがんリスクだけで考えず、不安な点は医師に相談しながら納得のいく選択をしていきましょう。

メディカルポストでは、医師がオンラインで診療を行い、低用量ピルやミニピルはじめとした安全性の高い薬剤の処方を行っています。

がんのリスクに関する不安や、月経にまつわる悩みなども、安心してご相談ください。

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