出産するか、中絶手術を受けるか迷われている方も、やむを得ず中絶を受ける方も、気をつけていただく必要があるのが中絶手術のタイミングです。中絶には、手術が出来る期間が決められています。中絶手術が受けられる期間についてくわしく解説します。
過去の中絶跡は分かる?手術経験が医者にバレるのが不安な方へ
中絶手術を経験すると「中絶跡が分かるかもしれない……」「中絶手術経験が医者にバレる可能性はあるのだろうか?」と不安を覚える方も少なくありません。
では、本当に中絶跡が分かったり、手術経験が医師にバレてしまう可能性があったりするのか、くわしく解説します。ご不安な方は、ぜひ参考になさってください。
結論から言って、中絶をした跡は残ることはありません。また、中絶手術を受けた経験がその後、他の医師にバレる=わかることはないでしょう。中絶の経験は、手術を担当した医師(医療機関)のみが知ることとなりますが、それもカルテなどの記録によって残るというもので、患者様のお身体に中絶による痕跡が残ることは、まずありません。
しかし、中絶手術を受けたすぐ後の子宮内膜が回復してない時期に、超音波検査や内診を受ければ、「中絶手術を受けた後かも?」と他の医師に分かってしまう可能性は否定できません。その裏を返せば、子宮内膜が回復し、子宮が元の状態に戻りさえすれば、医師にもわからないということです。
ページの監修医師
池袋アイリス婦人科クリニック
加村和雄(かむらかずお)院長
1998年埼玉医科大学医学部卒業。病院やクリニックにて、日本産科婦人科学会専門医として研鑽を重ね、池袋アイリス婦人科クリニックを開院。
目次
「中絶履歴が残る」のはウソ?その理由について
「中絶履歴が残ると怖いから、中絶手術をためらっている……」という方もいるかもしれません。しかし、これは誤った情報です。健康保険の記録に、中絶手術を受けた記録が残ることはありません。
初期中絶手術は、自費診療で行われることがほとんどで、国民健康保険・社会保険においても、記録が残ることはないでしょう。保険適用となる場合のみ、履歴が残るというわけです。保険適用になるのは、下記のケースですので、ご確認ください。
- 1. 稽留流産⇒母体の中で赤ちゃんが死んでしまったケース
- 2. 妊娠を継続すると、母体の生命を脅かす危険があると判断されたケース
上記に当てはまる方は保険適用になり、保険記録上に中絶手術を受けた履歴が残ります。しかし、経済的な理由や性犯罪などで起こる「望まぬ妊娠」に、保険は適用されないのです。ただし、性犯罪の場合には、"性犯罪被害者への医療費に係る公費負担制度"が利用できます。※公費負担制度の利用には条件があります。
中絶後の性行為で彼氏にバレることは?
中絶手術を経験した後の性行為は、「彼氏に過去がバレてしまうかも……」と不安になる方も多いでしょう。「セックスの際、パートナーに手術の跡がバレるのが心配」と思っている方もご安心ください。中絶手術の跡は残らないので、女性の中絶経験がパートナーに分かってしまうことはありません。少なくとも、外見で中絶経験の有無が分かることはないのです。
ただし、注意したいのがメンタル面です。中絶後の女性はお身体だけでなく、心に深いダメージを負っています。特に中絶後の性行為となると、より一層ナーバスになりがち……。いつもと違う女性の立ち振舞がパートナーに何らかの違和感を与え、問い詰められて……告白してしまう、なんてことも十分考えられます。中絶後の性行為は、いつも以上に精神的に余裕を持って望むようにしてくださいね。
中絶後、パートナーとの関係が悪化しないために
中絶後にパートナーとの関係性が悪くなってしまうケースが、多くなっています。これは、精神的なダメージによるメンタル面の不調や、お互いの罪悪感のような"心のしこり"が原因といえるでしょう。
パートナーとの関係性を悪化させない、中絶を繰り返さないためにも、女性主導の避妊方法を導入することをおすすめします。女性主導でできる避妊方法は、低用量ピルやミレーナがあり、どちらも池袋アイリス婦人科クリニックで処方しているものです。避妊について、不安な方やご検討中の方は、ぜひお気軽に当院にご相談ください。
避妊のご相談もお気軽に!
ここまで中絶経験は他人にバレる=分かるのか、にフォーカスしてご説明してきました。結論は、バレることは、ありません。これを読んで、少しでも皆さんのご不安を解消できたり、緩和できたりすれば嬉しいです。
中絶後は、お身体もお気持ちも不安定になってしまうもの。中絶を繰り返さないためにも、安心できて、避妊率の高い女性主導の避妊法を導入しましょう。低用量ピル・ミレーナ、いざという時のアフターピルも処方可能です。お気軽に、池袋アイリス婦人科クリニックの医師、または看護師にご相談くださいね。
中絶跡についてよくあるご質問
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中絶した経験が医者にバレることはありますか?
いいえ。中絶した経験が他の医師に分かってしまうことは、ないといえます。中絶した経験を知るのは、手術を担当した医師(医療機関)のみです。患者様の身体に傷が残ることもありません。中絶経験が他の医師に分かってしまうとすれば、手術後すぐの子宮内膜が回復してない状態で超音波検査や内診を受けるケースです。この時期に婦人科の診察を受けると、バレる、もしくはバレやすいといえます。子宮内膜が回復して、子宮が妊娠前の状態に戻れば、超音波検査や内診を受けても、医師に分かってしまうことはありません。
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中絶履歴が残ることはありますか?
いいえ。健康保険の記録など、公的な書類に中絶履歴が残ることはありません。初期中絶手術は、保険を使用しない自費診療で行われるため、国民健康保険・社会保険のいずれにせよ、記録には残りません。書類として残るのは、中絶手術をした医療機関のカルテが該当します。しかし、カルテに記録が残っていても、医師や看護師、その他の医療スタッフには“守秘義務”があるため、これを他言・流用することはないので、ご安心ください。
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中絶が彼氏にバレる危険性はありますか?
中絶経験がパートナーに分かってしまう可能性は、ゼロではありません。身体的なことでは、傷跡が残らないので、手術後の性行為でパートナーにバレてしまう危険性はないです。ただし、精神的なことでいうと、心にダメージを負っている状態になるため、いつもと違う言動をしてしまいがちです。そうしたメンタル面での変化をパートナーが察知するとバレる可能性が高まります。
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中絶で保険証から親にバレることはありますか?
いいえ。保険証からご家族の方に分かってしまうことはありません。初期妊娠中絶手術は、自費診療で行うことがほとんどで、健康保険は使用しないからです。保険を使うことがないため、書類が届くこともありません。
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中絶をして会社にバレる可能性はありますか?
中絶手術が勤務先に分かってしまう可能性はありません。初期中絶は、保険適用にはならない自費診療のため、社会保険を使用することがないからです。有給休暇などでしっかりと身体を休めて、回復後にいつも通り勤務すれば、中絶に気づく人はいないでしょう。
INFORMATION
- 2024/11/01
- 日曜日・月曜日は休診日となります。