避妊に失敗したときはアフターピルを服用!
「コンドームが破れていた……どうしよう!」避妊に失敗してしまい、不安で頭がいっぱいになる方も、多いのではないでしょうか。どうすればいいのかわからず、誰にも相談できないまま、次の生理まで待ち続けるのはとても辛いですよね。こうした避妊の失敗時に用いられる、最後の避妊方法として「アフターピル(緊急避妊薬)」があります。アフターピルは、避妊失敗に気づいてから服用する、妊娠の確率を下げる薬剤です。
東京都豊島区にある池袋アイリス婦人科クリニックでは、都内最安価格でアフターピルの処方が可能です。
ここでは、アフターピルの仕組みや種類、副作用、飲み方などについて、くわしくご説明します。避妊失敗に気づきご不安な方や、望まない妊娠を避けたい方は、ぜひご確認ください。
夜間22時までオンライン処方
池袋アイリス婦人科クリニックの所属する、医療法人社団胡蝶会が運営している「メディカルポスト」では、LINEで完結するアフターピルのオンライン処方を行っています。
夜間20時までに診察が完了した場合、都内にお住まいの方は、バイク便の利用で当日お届け(約1時間程度)することも可能です。お急ぎの方は、ぜひご利用ください。
ページの監修医師
池袋アイリス婦人科クリニック
加村和雄(かむらかずお)院長
1998年埼玉医科大学医学部卒業。病院やクリニックにて、日本産科婦人科学会専門医として研鑽を重ね、池袋アイリス婦人科クリニックを開院。
目次
アフターピル・緊急避妊薬とは
はじめに、アフターピルがどのような薬剤なのか、その概要についてご説明します。
避妊失敗時に服用する緊急の避妊薬
アフターピルは、避妊失敗時に用いる"緊急の避妊薬"のことです。性交渉後に使用できる唯一の避妊薬であることから、妊娠を防ぐ"最後のとりで"といえます。アフターピルには、排卵を遅らせる効果や、受精や着床を抑制する働きがあり、適切に内服することで妊娠率を大幅に下げる効果が見込めます。
性交渉後24時間以内の服用で95%の避妊効果
アフターピルは、性交渉後に服用する避妊薬ですが、行為後いつまでも効果があるとはいえません。妊娠する可能性のある性交渉後、できるだけ早く服用することによって、高い避妊効果が見込まれます。アフターピルは、性交渉から24時間以内に服用すれば、95%の避妊効果があるとされているため、避妊の失敗に気づいたら、なるべく早く産婦人科や婦人科などの医療機関を受診しましょう。
アフターピルの費用
レボノルゲストレル ※避妊失敗から72時間有効 |
5,800円 |
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ジョセイ ※避妊失敗から120時間有効 |
6,000円 |
エラワン ※避妊失敗から120時間有効 |
6,200円 |
アフターピルは保険適用されません。そのため、全額自己負担での処方となります。
アフターピルの避妊効果と仕組み
アフターピルには、主に2つの効果があります。
- 排卵を遅らせる
- 受精卵を着床しにくくする
これらの働きにより、避妊が成立するのです。それぞれの働きについて、わかりやすくご説明します。
1. 排卵を遅らせる
アフターピルを服用することで、排卵の時期を遅らせることができます。通常精子は3〜4日程度が寿命ですが、その間に排卵がなければ、受精することはありません。受精卵がなければ着床もできず、妊娠は成立しません。つまり、排卵を遅らせることが、妊娠の阻害につながるという考え方です。
2. 受精卵を着床しにくくする
性交渉のタイミングが排卵日付近だった場合は、すでに排卵しており、精子と卵子が結びつき、受精卵となっている可能性があります。しかし、アフターピルには、子宮内膜の増殖を防ぎ、受精卵が着床しにくくする働きがあるため、妊娠を阻止することが可能なのです。
アフターピルは、これらの働きによって、妊娠を妨げます。しかし、服用が遅くなればなるほど、妊娠する確率は高まってしまうため、できるだけ早くアフターピルを服用することが妊娠を防ぐ鍵といえるでしょう。
アフターピルは3種類ある
アフターピルには、下記の3種類があります。しかし、現在では、レボノルゲストレルが処方されることがほとんどですが、池袋アイリス婦人科クリニックではウリプリスタールも取り扱っており、処方可能です。では、ここでそれぞれの違いについて、ご説明します。
レボノルゲストレル | レボノルゲストレルは、現在一般的に使用されているアフターピルで、「レボノルゲストレル(LNG)」と呼ばれる女性ホルモン(黄体ホルモン)が主成分です。このレボノルゲストレルの働きにより、避妊を成立させるのです。性交渉から72時間以内の服用でも、80%程度の避妊効果が見込まれるため、避妊の失敗に気づいたら、すぐにクリニックを受診しましょう。 |
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エラワン|ジョセイ | エラワンは、最新の緊急避妊薬で、主成分は「ウリプリスタール酢酸エステル」です。レボノルとの大きな違いは、性交渉から120時間以内の内服によって避妊効果が得られること。つまり、性交渉から72時間以上経ってしまい、レボノルではカバーできないケースでも、120時間以内であれば対応可能になっているところです。(ジョセイは、エラワンのジェネリック医薬品です)また、レボノルよりも避妊効果が高く、副作用のリスクが少ないといわれているのもメリットといえるでしょう。日本ではまだ未承認のお薬ですが、当院で処方しています。 |
ヤッペ法 | ヤッペ法は、日本で従来から使用されてきたアフターピルです。妊娠の可能性がある性交渉から72時間以内に、中用量ピルを2錠服用します。その後、12時間経ってから、さらに2錠服用することで、避妊を成立させるのです。値段が安いというメリットがありましたが、レボノルに比べると妊娠阻止率が低く、強い吐き気を感じるといった副作用が強いため、現在ではほとんど処方されていません。なお、当院では、ヤッペ法の処方はしておりません。 |
アフターピルの副作用について
- 吐き気、嘔吐
- 乳房の張り
- 頭痛
- 倦怠感
- 傾眠
- 不正出血
- 胃腸障害など
アフターピルの副作用には、上記のような症状が挙げられます。特に、吐き気や嘔吐などは比較的起こりやすい症状です。副作用によるこれらの症状は、早い方で服用から2時間ほどで現れる場合があります。しかし、2日程度で落ち着くことが多いため、過度なご心配は必要ありません。
アフターピルの飲み方とは
アフターピルの服用方法は、1回1錠です。飲むタイミングに決まりはなく、処方されたら、できるだけ早く服用するようにしましょう。
アフターピルに関する注意点
アフターピルの服用に関して、注意すべきポイントをご説明します。
アフターピルの服用でもっとも大切なのは、できるだけ早く服用することです。アフターピルは、性交渉から時間が経つほど、避妊効果が薄れてしまいます。性交渉から何時間以内に服用するのかによって、避妊成功率が異なるため、下記をご確認いただき、早急に池袋アイリス婦人科クリニックを受診してください。
- 24時間以内:95%
- 72時間以内:80%
アフターピル服用後の性行為は必ず避妊を!
アフターピルを服用すると、排卵を遅らせることが可能です。そのため、アフターピルの服用後に、避妊をせずに性交渉すると、遅らせた排卵と時期が重なってしまい、妊娠する可能性が高まります。そうならないためにも、アフターピル服用後の性交渉は、必ず避妊をしてください。
授乳中の方は服用後24時間授乳を控えてください
アフターピルの成分は、母乳に移行するので注意が必要です。そのため、授乳中の方は、アフターピル服用から24時間は、授乳を控えてください。
アフターピルは性感染症を予防できません
アフターピルには、妊娠を阻害する働きがあります。しかし、性感染症を防ぐ作用はありません。性感染症の予防には、コンドームをご使用ください。
服用後3週間経っても生理がこない場合
アフターピルの服用後、遅くとも3週間ほどで、消退出血(生理のような出血)があります。万が一、3週間経っても生理が来ない場合は、妊娠の可能性があるため、市販の妊娠検査薬で検査をしてください。また、消退出血があっても、不正出血や別の理由で出血している可能性があるため、生理周期を確認し、妊娠検査薬を使用するほうが良いでしょう。
性被害にあわれた方へ
性被害にあい、アフターピルを服用された場合、警察に届け出ると、緊急避妊が公費補助となる可能性があります。警察に届け出をするかどうかを含めて、相談できる窓口があるため、当てはまる方は、一度ご確認ください。
性暴力救援センター・SARC東京
アフターピルを服用できない方
下記に当てはまる方は、アフターピルを服用いただけません。また、心臓や腎臓に病気がある方も、病状を悪化させる危険性があるため、服用できないケースがあります。これらに当てはまる方は、診察時に必ず医師にご相談ください。
- 妊娠中の方
- 肝臓の機能が低下している方
アフターフォローをご用意
アフターピルは、高い避妊効果が期待できる一方で、避妊成功率は100%ではありません。そのため、当院では、アフターピルで避妊ができなかった場合のアフターフォローを行うこととなりました。
当院または他医療機関や薬局にて、アフターピル(緊急避妊薬)を服用したにも関わらず、万が一妊娠し、中絶を希望される場合には、手術代金からアフターピルの料金をお値引きさせていただきます。当院以外の医療機関や薬局にてアフターピルを服用された方は、領収証をお持ちいただければ対応させていただきます。(上限10,000円)
※アフターピルの服用日(領収証記載のお日にち)から一か月半以内に妊娠を確認した場合の適用となります。なお、返金対応は出来かねます。
アフターピルのよくあるご質問
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アフターピル服用後に消退出血がない場合、避妊に失敗していますか?
アフターピルを服用してから、早い方だと3〜4日後に消退出血(生理のような出血)があります。消退出血が見られたら、避妊に成功しているといえますが、3週間経っても消退出血がない場合は、妊娠の可能性が考えられるでしょう。その際は、市販の妊娠検査薬を使用し、妊娠の判定を行ってください。なお、アフターピルを服用したにも関わらず、妊娠していた場合でも、胎児に異常をきたすことや、異常妊娠が増えることはありません。
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アフターピル服用後生理予定日を過ぎたのですが妊娠していますか?
アフターピルを飲んだあと、3週間経っても生理がこない場合や、生理予定日から1週間経っているのに生理がこない場合は、妊娠の可能性があります。市販の妊娠検査薬を使用し、妊娠の確認をしてください。
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アフターピルは排卵後に服用しても効果がありますか?
アフターピルには、受精卵の着床を阻止する働きがあるため、排卵後に服用しても避妊効果が見込まれます。
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アフターピルは性交渉から72時間以降に服用しても効果はありますか?
性交渉から72時間以上経過していても、120時間以内であれば、避妊効果を期待できるアフターピルがあります。そのため、72時間以上経過したからといって何もしないのではなく、できるだけ早く池袋アイリス婦人科クリニックを受診するようにしましょう。
INFORMATION
- 2024/11/01
- 日曜日・月曜日は休診日となります。